出身:東京都
経歴:中途入社
一つは、患者さんを単に治すだけでなく、けがや痛みの原因について分かりやすい説明をすることです。エコー画像診断は、そのための有力なツールです。
私は最初の就職先だった整形外科で、このエコー画像診断を担当していました。難しい医学用語による長い説明よりも、エコーで描出した患部の映像をリアルタイムで見ていただくことで、患者さんの理解度は高まり、不安も解消されやすくなることを実感しました。
整形外科では毎日20人以上をエコーで診ていたので、やがて画像を見ただけで部位や疾患を瞬時に判別できるようになりました。ただ、整形外科での自分の役割は、骨折や脱臼の整復を除くと、ドクターが診断を下す補助要員でしかありません。けがや痛みの原因に関する解剖学的な上達しても、その先にある『痛みを取る』ためのスキルはなかなか身に付かず、私は焦りました。そして、『治せる柔整師』を目指せる『技術志向』の整骨院を血眼になって探し、ななみへの転職に踏み切ったのです。
なので、意識していることの二つ目は、精確な診察はもとより、的確な療養計画を立て、痛みを取り、さらには痛みの原因にまでさかのぼっての根治までを手掛けられるようになるための、あらゆるものを吸収することです。患者さんに寄り添う姿勢も含め、湘南地域で20年間支持されてきた当院グループには、私が身に付けなければならない様々なノウハウがぎっしり蓄積されていると考えています。
どこまでも患者さん本位であること。そして、その大前提となる技術力を追求し続けていることは、最大の強みだと思います。
経験と勘にばかり頼らず、確たる根拠に基づいて最善を尽くすことを、私たちは医師同様に心がけています。エコー画像診断機の全院導入はその一環です。病院で撮るレントゲンにも映らないような組織の損傷も観察できる最新鋭の機材がすべての院に配備され、日々の診療に活用されています。
痛みに対する様々なアプローチの仕方や最先端の治療技術を外部の施術家から積極的に学ぶなど、グループ全体として施術の幅を広げる努力もしています。精確な診察に基づき、的確な施術をご提供できるようになるための訓練を積める環境が、ななみには整っていると思います。
私は独立開業する事を目標としていますが、そのために不可欠な『経営』についても、働きながら学べるところです。「いくら卓越した技術を持ち合わせていても、整骨院という事業を営むとなると、施術とはまた別の話。将来を見据えた戦略がない『その日暮らし』では立ち行かなくなる」と当社代表の加藤に指摘され、目を覚まされました。加藤は施術家というだけでなくMBA(経営学修士号)の学位取得者でもあります。
業界を取り巻く環境は刻々と変化しています。同業他社だけでなく、潜在的な競合となり得る異業種の動向にも敏感でいなければ、たちまち淘汰されてしまうという緊張感。そして、既存のやり方を極めるだけでなく、まだ誰も成し遂げていない何かを創造しようと挑む風土。そうしたものの中に身を置くことで、経営者に求められる視野の広さや視座の高さ、洞察力、矜持といったものが、知らずしらずのうちに鍛えられていきます。
あと、海と人が共存する湘南のライフスタイルに憧れた、というのも大きな理由です。住まいから歩いてすぐのところに、良い波の立つ海岸があります。趣味のサーフィンをもっと楽しめるとよいのですが(笑)。
ななみ整骨院グループには、『メディカルモール』を自社で運営するという目標があります。整骨院と整形外科のサービスをワンストップで受けられるという『新しい医療のあり方』の実現を目指す会社です。
整形外科が投薬や注射、手術などの観血的な治療を行うのに対し、整骨院は非観血療法によって痛みを取っていきます。私はいずれにも勤務した経験から、両者は補い合う存在になれると確信しています。実際に、整形外科では症状の改善の見られなかった患者様が、整骨院へも通うようになって快方へ向かうこともありました。それぞれの長所を最大限に生かした理想的な医療サービスの可能性を私たちは追求し、一から構築していきます。
また、昨今はサーフィンの国際大会にオフィシャル・サポーターとして参画するなど、活動範囲を院外にも広げてきています。私は日本スポーツ協会公認スポーツ指導者のメディカル・コンディショニング資格であるアスレティックトレーナーとしても、様々な形で社会に貢献したいと思っていますが、その願いが叶えられる舞台も、ななみには用意されています。
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