ななみグループ代表ブログ

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サーファーの症例:アキレス腱炎
2018.08.23

□アキレス腱の痛み
老若男女を問わず意外と多いのがこれ。アキレス腱のトラブルです。プロスポーツ選手でもアキレス腱の故障で戦線離脱を余儀なくされたり、アキレス腱の怪我が原因で引退する選手も少なくありません。スポーツに関してでけでなく日常生活においても二足歩行をする以上、この怪我や痛みは捨てておけませんよね。そこでアキレス腱のトラブルが起こりやすい場所を3つに分けてみました。

①アキレス腱炎
②アキレス腱筋腱移行部炎
③アキレス腱付着部炎

上記のようにアキレス腱といっても痛みの出る場所は必ず一箇所とは限らず、アキレス腱の上の方だったり、真ん中や、かかとに近い場所だったりと、微妙に場所も違ってきます。そして一番最悪な怪我は「アキレス腱断裂」ではないでしょうか。いわゆる“ブッチ”と切れてしまうヤツです。確かにアキレス腱断裂までいってしまうと手術をして治すことが殆どですが、一般的に一番多いとされている症状は②の「アキレス腱炎」だと思います。

<アキレス腱炎の症状>
☑︎歩行時にアキレス腱に激痛が走る
☑︎アキレス腱の周りが赤く腫れる
☑︎アキレス腱やその周囲が熱をもつ
☑︎階段の上り下りも困難になる

<アキレス腱断裂の症状>
☑︎切れた際に「後ろから蹴られた」ような大きな衝撃がある
☑︎“ブッチ”といった様な音がした
☑︎痛みで足を着くことができない
☑︎アキレス腱の周りが異常に腫れる
☑︎アキレス腱を触ると途中で陥没が触れる

<治療法>
□手術(アキレス腱再建術)
アキレス腱が断裂してしまった場合は殆どが手術となります。ごく稀に保存療法(ギブス固定)をすることもありますが、早期復帰の観点からも手術が主流となっています。手術のメリットは何といっても“早期からリハビリが開始できる”事に尽きますね。切れたアキレス腱をしっかりと縫合する訳ですから、ある程度のリハビリは翌日から始める事ができるので早期復帰には最適な方法です。

□保存療法
アキレス腱の部分断裂など、完全には断裂していない場合には手術をしないでギブス固定をする場合があります。ただしギブス固定期間はリハビリができないというデメリットがあります。メリットあげるとすれば「メスを入れない」事ぐらいでしょうか。。。

<予後>
とにかく再発率(再断裂や炎症)が高い!先にも述べた様にアキレス腱を痛め、それがキッカケで引退するスポーツ選手もいる様に一度痛めてしまうと厄介な場所です!万が一アキレス腱を痛めてしまった場合には焦らず、医療機関でしっかりとリハビリをする事がとても重要なのです。